田野会長インタビュー 第15回 言葉遣い パート2 2016年7月
トータルマナー株式会社、関西作法会、会長 田野直美が 言葉づかいについて対談しています。
是非、生の声をお聞きください。
~概要~
今回のテーマは前回に引き続き「言葉遣い」であるが、
特に「間違った言葉遣い」を取り上げる。
例えば、飲食店などで
「ご注文の方はよろしかったでしょうか」
という言葉づかいは正しいのだろうか?
これは、間違いである。
まず、注文に方向はないし、「よろしかったでしょうか」は、過去形の表現である。
正しくは「ご注文はよろしいでしょうか」となる。
また、電話応対などで「〇〇様はいらっしゃいますでしょうか」と聞くと、
「〇〇の方は出かけています」と答えが返ってくることがある。
これも同じで、「〇〇は出かけています」で良い。
他には「コーヒーになります」なども間違いである。
「成る」という言葉は、変化を意味する言葉である。
田野曰く、「いつコーヒーになったの?前は紅茶だったの?」と言いたくなるそうだ。
正しい表現は「コーヒーでございます」となる。
他に良く聞く間違いに「おっしゃられた」とか「ご覧になられた」などがある。
これは「二重敬語」といわれるものである。
「おっしゃられた」の場合、尊敬語の「おっしゃる」と「られる」を二重に使っている。
正しくは「おっしゃいました」または「言われました」のどちらかの表現を使うと良い。
「おっしゃいました」と「言われました」の違いは、
「おっしゃいました」は、より丁寧な尊敬語だが
「言われました」は軽い尊敬語になるので、
いわゆる身近な上司や先輩に話すときに使うと良い。
また、尊敬語と謙譲語を混同する間違い言葉もある。
例えば、来客に対して「受付で伺ってください」と言うなど。
この場合「伺う」は謙譲語なので、「受付でお聞きになってください」が正しい。 その他にも、
「どちらさまでございますか」
「お名前を頂戴してもよろしいでしょうか」
なども間違いである。
続きは是非、動画で確認してみて欲しい。
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