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しきたり歳時記

アサヒファミリー 2002年12月13日 掲載

8.積極的に会話し出会いを楽しむ — ビュッフェパーティーのマナー

 パーティーシーズンです。最近多い立食式のビュッフェスタイル。単に食事を立って食べるだけではなく、このスタイルならではの楽しみ方があります。そこで今回は、ビュッフェスタイルパーティーのマナーを、関西作法会会長の田野直美さんに聞きました。

ビュッフェの楽しみは会話

 このパーティーの魅力は、多くの人と会話を楽しむこと、初対面の人にも遠慮せずに話しかけ、ビジネスなら、積極的に名刺交換を。同じテーブルに仲間と陣取り、料理を食べ続けるのはタブーです。服装は、特に指定されない限り男性はビジネススーツ、女性はやわらかい素材のワンピースのフォーマルドレスがいいでしょう。

 
取り皿の食べ残しは不作法

 料理はフルコースの順番に取って食べます。メインテーブル上に時計回りに並んでいますから、オードブル、スープ、魚料理、肉料理、デザートの順に取ります。原則として主賓婦人、年長の女性から。1度に取る量は3~4種くらいです。料理を取ったらすぐメインテーブルから離れます。このテーブルに自分の皿やグラスなど汚れ物を置かないように。
 よく同じテーブルを囲む人の分まで料理を大量に取ってくる人がいますが、たいていは残っています。食べ残しは何よりも不作法にあたります。自分の皿に食べきれる量だけを取り、全部食べます。

皿とグラスは持って移動

 食べかけの皿や、飲みかけのグラスをテーブルに置いたまま、ほかの場所へ移動する人がいます。誰のか分からない皿やグラスでテーブルがいっぱいになっているのは見苦しいもの。水滴がこぼれないように紙ナプキンで包んだグラスと料理の皿、フォークを片手で持ち、人から人へと移動。食べ終わった皿はテーブルの端に置き、次の料理を取るときは新しい皿を使います。歩きながら食べるのはマナー違反。

目に映るものを会話のきっかけに

 初対面の人と何をはなせばいいのか困るという人がいます。同じ会場にいれば、料理など、目に映るものが共通の話題になります。また「木戸に立てかけし衣食住」を目安にしてみてください。木=季節や気候、戸=道楽(遊び)や道路事情、に=ニュース、立=旅、て=天候、か=家庭や家族(プライバシーに配慮して)、け=健康、し=趣味や仕事、そして衣食住です。宗教や政治に関する話題は避けます。
 会場の隅にあるイスに、食べ過ぎや飲みすぎで座り込むことのないように。特にビジネスの場合は、座らないのが賢明です。イスは人数分はありませんから、年配者や女性に譲りましょう。

辞去のあいさつは雰囲気次第

 1度は主催者のそばへ行き、会話を。途中で帰るのも失礼にはなりません。主催者が会話中であれば、無理に割って入って辞去のあいさつをする必要はありません。会場の雰囲気に水を差さないよう心がけることが大切です。後日、お礼状を出せばいいでしょう。誕生日や創業記念などご祝儀が必要なら、金額は食事費用分。ホテルが会場なら1万円くらいです。