帰省の際の手土産のマナーこんにちは。
関西作法会 会長 田野直美です。

普段は遠く離れていても、お盆とお正月には実家へ帰るという方が多いことと思います。
また、結婚してから初めて主人の実家へ行くということもありますよね。
そのような時、手土産をどうするか、悩んだことはありませんか?
今回は、帰省の際の手土産のマナーのポイントをQ&A形式でまとめてみました。
帰省時の手土産の悩みがすっきり解決間違いなしの内容です。

手土産を渡す際のマナー

※平成26年8月5日(火)朝日放送「キャスト」に「手土産のマナー」の解説者で出演しました。

Q.お盆の帰省時のお土産について、選ぶポイントを教えてください。

A.まずは相手様の好み、家族構成、珍しい物、人気のお取り寄せのもの、
手作りでいつも喜ばれている物などを手土産にすると喜ばれますね。

Q.具体的に、このような方には何を、というものがありますか?

A.例えば、お年を召した方には日持ちのする物や一点豪華主義で良い物を少しというのもいいですね。

Q.大家族の場合は?

A.そうですね、ご家族皆さまでどうぞと言うことで数の多い物をお持ちするのもいいですね。
ただ、ご兄弟が多い場合に気を付けたいことは、同じものがカブってしまわないようにするということです。
そのためには、前もってお話をしておくのも良いでしょう。

Q.そもそも帰省時に手土産などをお渡しするというのはどういう意味があるのですか?

A.特にお盆の帰省というのはお中元にも関わってきます。
お中元とは元々ご両親やご先祖様に感謝の気持ちという意味がありますので、ご両親に対してお礼を、ご先祖様にはお供えという意味でお持ちするのが基本になっています。
お歳暮は今年一年お世話になりましたという意味ですね。

Q.毎年同じ物をお送りしても良いのでしょうか?

A.相手様が気に入ってくださり喜んでくだされば、逆に毎回同じ物でもそれを楽しみに待ってくださるということもあるのですよ。

Q.どれぐらいの予算であれば失礼にならないというのがありますか?

A.あまり高価であると気を遣わせてしまいますので、基本的には3千円から5千円までですね。
また、お供えもお持ちになるのであれば、3千円ぐらいの手土産に千円から2千円のお供えをお持ちするという場合もありますね。

Q.お盆の帰省のお土産に対してお返しというのはしますか?

A.いいえ、お返しはしません。

Q.自分の実の両親にも必要でしょうか?

A.はい、独立した立場ですから、やはりご自分のご両親にも手土産はお持ちになってください。

Q.手土産にのし紙はつけた方がいいのですか?

A.基本的にはのし紙をお付けになった方が良いと思います。
これは改まってお持ちしますという意味と、ご親戚が多い場合にどなたからいただいたのか分からない、ということのないためです。

Q.のし紙にはどう書けば良いのでしょうか?

A.よく無地のしの方もいますが、何も書かずに略されるのは実は矛盾していることになります。
のし紙を掛けると格上げの意味になり、それに上書きを書かないのはアンバランスですね。
ですが何と書けば良いかわからなくてつい無地のしに…という方も多いようです。

のし紙の上書きには、「お土産」「夏のご挨拶」、お盆までですと「暑中お見舞い」と書くと良いですね。
気を遣わない間柄であれば、無地のしにされるよりいっそのこと掛けずに包装紙だけで気軽にお渡しになる方が良いでしょう。

お供え物の場合はのし紙ではなく、黄白の水引が書かれている掛け紙を掛けます。
のし紙とは、紅白の水引でのしがついているもののこと、のしがついていないのは掛け紙と言います。

Q.手土産を渡すタイミングはいつがいいのでしょうか?つい玄関先で渡してしまうのですが…。

A.玄関は正式な場所ではありません。
玄関先では簡単なご挨拶にとどめ、正式には居間や応接間などお部屋に上がってきちんとご挨拶をして、その後にお渡しします。

ただ、玄関先でお渡しできる手土産もあります。それは、生物や水物などです。

Q.手土産を渡す時には何と言ったら良いのでしょうか?

A.よく「つまらない物ですが…」「お口汚しですが…」とおっしゃる方のいますね。
これは日本人の謙虚さを表しているのですが、現代では、へり下り過ぎだと言われています。
「お口に合うか分かりませんが」「美味しいのでぜひ召し上がっていただきたいと思いお持ちしました」「お母さんのお好きなこれを買ってきました」といってお渡しになると、とても親しみを感じていいですね。

Q.手土産は紙袋のままお渡ししても良いのですか?

A.本来は紙袋から出し、たたんでお品物の下に敷いて一緒にお渡しするか、またはあとで「よろしければお使いください」と言ってお渡しするのも良いですね。
紙袋は、あくまで道中の塵除けと持ちやすいためのものですから差し上げるときには外します。